Braid Clag Bag

29th Jan, 2024


昨年夏、広島県尾道市に出向きました。

2024年の夏に向けた帽子を制作するため、
創業70年以上麦わら帽子を作り続けてきた帽子メーカー様に伺うことを目的に。

過去に制作された100を超える帽子を拝見し、
日頃ほとんど帽子に触れない私共は、
そのバリエーションやアイディアの豊富さに驚きました。

我々NEPHOLOGISTが求めるカタチを表現することも可能であることを確認した後、
その他様々なお話を伺いました。

麦わらをアートとして表現する試みをしていること
帽子以外のものも麦わらを用いて制作可能であること
制作をするのみではなく自社で店舗を持って販売までしていること
お子様のことや、お酒が好きなんです、なんてことまで。

お話の中で今でも鮮明に覚えているお話があります。

最初に見せて頂いた帽子の中に、
直径10cm程の麦わら帽子があって、
その帽子が生まれた理由や想いのお話。

そして、この直径10cmの小さなサイズの帽子を作る技術は非常に希少で、
今作れる職人はほとんど存在しないというお話。


その想いと高い技術に強く心打たれて、
このサイズの帽子を使ってモノづくりをしたい、
とお話しさせて頂き、
その場で急遽ながら打ち合わせをさせて頂きました。


結果として今制作を進めているのが写真の丸いバッグです。





直径10cmの麦わら帽子の頭部分を2つ繋ぎ合わせた、
非常に小さなボール状のバッグ。


我々NEPHOLOGISTがコンセプトの一つとしている「雲」が、
ぼんやりと空に浮いている様な佇まい。


持ち手はチェーンとレザーを採用しました。




ファスナーを開けるとくす玉が割れた様な、
バッグとしては気持ちの良い違和感を感じて頂けそうなフォルムに。


サイズは元々の直径10cmのものに加え、
一回り大きくした15cmのものも展開予定です。



まだサンプル段階で、これから実際に使ってみて修正をして、
を繰り返します。

完成して販売するまでもう少し。

尾道の職人さんと打ち合わせと試作を重ね、
夏頃に皆様に提案出来るよう試行錯誤致しますので、
楽しみにお待ち頂けましたら幸いです。


当初の旅の目的だった帽子に関してはバッグが完成した後に。
帽子も素敵なものになると思います。





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